2013年8月31日土曜日

クローズアップ現代「スマホで広がる違法就労~10代闇のネットワーク~」

 県内の女子中高校生を売春目的で集め、県内外に派遣していたあっせんグループが摘発された事件は衝撃的でした。
 事件ではソーシャルネットワークサービスが、少女たちを売春派遣グループに取り込むのに使われていたことが報道されています。
 8月28日火曜日に放送されたクローズアップ現代「スマホで広がる違法就労~10代闇のネットワーク~」は、前述の事件が沖縄の現実の氷山の一角でしかないことを訴える内容でした。番組では飲酒の接待業や風俗店で働く少女たちの実態として、沖縄における取材が紹介されています。学校や家族、地域社会から孤立した彼女たちが行き着いたバーチャルのコミュニティーが、風俗であり、暴力団が介在する闇の社会での生活という現実。言葉を失うばかりですが、この事実に向き合うしかないのだと思います。

番組ホームページでは、放送内容の詳細を読むことができます。
http://www.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail_3391.html

アートキャンプ2013展素朴の大砲、記念講演会のお知らせ

ボーダレスアートミュージアムNO-MAアートディレクターの はたよしこ さんによる講演会が下記の日程で開かれます。

藤野友衣 アートキャンプ2008展出品作品
日時:2013年9月15日(日曜日)午後2時~4時
場所:浦添市美術館講堂(玄関エントランス奥)
演題:「アールブリュットの力はどこからくるのか」~パリでも大評判を受けた日本の作品群~
入場無料

講師プロフィール
79年大谷美術館絵本原画コンクール入賞。80年クレヨンハウス絵本大賞優秀賞受賞、赤とんぼ絵本賞入賞、。81年偕成社「絵本とおはなし」新人賞受賞。主な絵本に「そらのたべかたおしえましょう」「うしろをみせて」(すずき出版)、「ゆうくんのぶわぶわふうせん」「おにがきた」「ぼくをだいて」(偕成社)「かけっこしよう」(岩崎書店)などがある。また長年、知的障がい者のアートサポートを続けており、エッセイ集に「風のうまれるところ」(小学館)、編著に「DNAパラダイス-27人のアウトサイダーアーティストたち-」(日本知的障害者福祉協会)、「アウトサイダー・アートの世界-東と西のアール・ブリュット」(紀伊国屋書店)などがある。国内外で障がい者のアートを紹介し、展覧会やワークショップなどを行っている。

2013年8月30日金曜日

すこやか講座「マネープランと奨学金について」

繁多川公民館へガイドブックを届けに行った帰り、階段の掲示で見つけたのでさっそく撮影。

那覇市母子寡婦福祉会母子部ひとり親ネットワークNIRAI主催による講座「マネープラント奨学金について」が
平成25年9月28日土曜日午後2時から5時に那覇市母子福祉センター(那覇市金城3丁目5番地4)にて開かれます。

講師は金城末子さん(記帳代行サービス チームエコα代表と高良久美子さん(元学研くまSUN教室教師)だそうです。

対象は、那覇市在住のひとり親家庭の親子と寡婦の方
事前申込が必要です。

くわしくは那覇市母子寡婦福祉会まで。

2013年8月25日日曜日

おきなわ子ども支援ガイドブック2013年那覇市版をご希望の皆様へ

 おきなわ子ども支援ガイドブック2013年那覇市版(以下那覇市版と表記)をご希望の皆様、那覇市役所および関係機関のご厚意により以下の機関の窓口にも頒布用の那覇市版を置いてありますので、ご利用下さい。
 那覇市社会福祉協議会、那覇市母子寡婦福祉会、沖縄県総合福祉センター内ボランティア・市民活動支援センター、那覇市こども政策課、こども政策課、子育て応援課。
また那覇市版は、PDF版をこのブログからダウンロードできるよう
にしております。

2013年8月20日火曜日

アートキャンプ2013展~素朴の大砲~のお知らせ

 特別支援学校で美術を教えながら、子どもたちの作品に触れていると時々ハッとすることがあります。西洋美術の系譜とは違う美意識、細部に没入するこだわり、視覚的情報に対する驚くべき記憶力、奇抜なデフォルメ。
さらに驚かされるのは、図工や美術の授業以外の時間にも創作をしている子どもたちがいることでした。
 自宅に帰って後の日課の合間を見つけて、生きることの一部として描き、作り続けている彼らの表現には、作風あるいはスタイルといってもよい一貫した世界観がありました。
それは、とりもなおさず、身の回りのモノ、人、コトに対する彼らなりの向き合い方を表しています。あまりにも個人的で不器用だけど真摯な観察者。それゆえに、見慣れた日常を違った視点で投影した作品が、見ている私を掴んで離さない、という体験をしました。材料も手軽に手に入る紙やセロファンテープ、針金などが、彼らの手にかかると、化学変化が起こったように独特の質感をもって迫ってきました。
 
 この展示会を企画した「アートキャンプ2001実行委員会」は独自の表現世界をもつ障がい児者の表現活動を支援し、2001年から5回にわたり展示会を開催してきました。これまで、アートキャンプ展で紹介された作家の中には「アールブリュットコレクション」等海外の美術館から招待を受けるなど高い評価を得た作家もいます。
 本展はこれまでに紹介されていない新たな作家16名を含めた県内作家26名と県外の4名の作家で構成されています。
 展示会は9月12日から沖縄県の浦添市美術館で開催されます。
是非、ご覧下さい。



2013年8月15日木曜日

高校無償化見直しへ

高校無償化見直しのポイント

 福岡県では、受験生に対して公立高校の数が十分でないため、私立高校が受け皿になっていると聞きました。そのため、経済的に厳しい家庭の中学生が私立高校に進学するケースも少なくないそうです。

 現在、私立高校に通う高校生に対しても公立高校の授業料と同額の修学支援金が支給されています。下の図がその就学支援金の制度の概要です。

世帯の収入が低い層への支援も制度に組み込まれています。つまり世帯の総収入(年収)が350万円以上の世帯には年間118,800円が支給されますが、250万円から350万円未満の世帯には59,400円が、250万円未満の家庭にはさらに118,800円が上乗せされて支給されています。


私立高校の無償化(施策パッケージ)



 しかし、実際には、図にもあるように授業料の平均額は364,505円で、支給額を超える費用が必要なため、経済的に厳しい家庭にとって重い負担となっています。

高校授業料無償化見直しに対する政府与党案の概要について産経ニュースが取り上げていました。その主なものは

1 所得制限の導入
必要経費年間約4000億円の総枠は維持
公立、市立を問わず所得制限を導入する。基準額は世帯年収900万~930万円で調整し、浮いた財源を低中所得層支援に充当

2 低中所得層支援の充実
私立高校生向け修学支援金を増額
世帯収入250万円までの層を対象に返済義務のない給付型奨学金(公立13万、私立14万円を新設。

詳しくは、産経ニュースの記事をお読み下さい。

 政府与党案には世帯収入250万円までの層を対象に、給付型の奨学金を創設するということが示されています。現在、ほとんどの奨学金が、貸与型という日本の状況を変える、という意味で大きな意義があると思います。自民党と公明党間で所得制限を導入する基準額で対立しているそうです。個人的には、より多くの世帯に支援が行き渡るために基準額を世帯年収900万とする案にまとまってくれるといいと思います。

2013年8月11日日曜日

アーカイブ② 「沖縄県の県立高校の授業料減免申請の流れ」

 これも古い資料から。
 ガイドブックを作成する以前、2009年に実行委員会が取り組んだ課題が、高校授業料減免申請の運用改善でした。制度を実行委員が学習するための資料が以下の文書でした。



授業料の減免申請に係る条例及び規則

子ども支援ネットワーク交流学習会資料

沖縄県立高等学校等の授業料等の徴収に関する条例

(高等学校授業料等の減免等)
6条 教育委員会は、教育委員会規則の定めるところにより特別の理由があると認めるときは、高等学校授業料等を減額し、若しくは免除し、又は徴収を猶予することができる。

沖縄県立高等学校等の授業料等の徴収に関する条例施行規則

(免除の対象)
第2条 授業料の免除を受けることができる者は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1)生活保護法による生活扶助を受ける者と同一世帯にある者。ただし、生業扶助として高等学校等就学費を受給している者を除く。
(2)前号に掲げる者のほか、著しく生活困難な子弟
(3)災害、疾病、失業、営業不振その他の理由により著しく生活困難になった者の子弟
(4)児童福祉法に基づく児童福祉施設に入所している者
(5)沖縄県立高等学校管理規則第29条第2項の留学の許可を受けた者
(6)前各号に掲げる者のほか、経済的事情その他の理由により教育上特に免除の必要があると認める者

(減額または徴収の猶予の対象)
第3条 授業料の減額又は徴収の猶予を受けることができる者は、次の各号のいずれかに該当するものとする。
(1)災害、疾病、失業、営業不振その他の理由により学費の負担が困難となった者の子弟
(2)前号に掲げる者のほか経済的事情その他の理由により教育上特に減額又は徴収の猶予の必要があると認める者

(減免の条件)
第3条の2 前2条に規定する免除又は減額を受けることのできる者は、次に掲げる条件を具備しなければならない。
(1)学業成績良好であること。
(2)性行良好であること。

(免除又は減額する額)
第4条 授業料を免除し、又は減額する額は、条例第2条の規定により納付すべき授業料の全額又は半額とする。

(免除又は減額の申請手続き)
第5条 授業料の免除又は減額を受けようとする者は、その保護者と連署した申請書(第1号様式)に次に掲げる書類を添えて校長に提出しなければならない。ただし、第2条第1号、第4号または第5号に該当する者は、第2号の様式は提出を要しない。
(1)家庭状況調書(第2号様式)
(2)市町村民税課税証明書および固定資産税についての市町村長の証明書
(3)第2号各号又は第3号各号のいずれかに該当することを証明するに足りる書類

2 校長は、前号の規定による書類を受理した場合は、必要事項を調査の上、第2条第2号、第3号若しくは第6号又は第3号各号のいずれかに該当するときは、次の各号に掲げる書類に生徒の学業成績証明書(第1学年第1学期の生徒については、中学校の学業成績書の写し)を添えて、沖縄県教育委員会に提出しなければならない。
(1)授業料減免承認申請書(第3号様式)
(2)授業料減免調書(第4号様式)

3 前2項の授業料の免除又は減免の申請手続きは、原則として、毎年度学年始めに教育委員会が定める日までに行うものとする。

4 前項の規定によるほか、年度の途中において授業料の免除又は減額の必要のある場合は、そのつど、第1項及び第2項による手続きをしなければならない。

(免除、減額又は徴収の猶予の期間)

第9条 授業料の免除又は減額の期間は、当該学年限りとし、徴収の猶予の期間は、3月を超えないものとする。ただし、留学の場合は、この限りではない。

2013年8月10日土曜日

アーカイブ① 沖縄県立高等学校の修学のために必要な費用

沖縄県立高等学校の修学のために必要な費用(概算)

沖縄県高等学校障がい児学校教職員組合資料(2010年)より

 まだ、授業料が月額9,900円徴収されていた頃、高教組が調査し2010年に報告した資料が見つかったので、資料として載せておきます。
 授業料の負担、118,800円(年額)がなくなった今も、一年生で87,826円から113,836円の負担があります。学校によっては卒業生から制服を提供してもらい、必要としている在学生に提供することで少しでも校納金の負担をやわらげる工夫をしているところもあるようです。

2013年8月8日木曜日

子どもの貧困対策法のポイント

 今日は、ガイドブックの内容確認等について支援をいただいたことについてのお礼状と、那覇市内の小中学校全学級分のガイドブックを携えて那覇市教育委員会を訪問、各学校のボックスに配ってきました。

また、那覇市内の学童クラブ44事業所に5部ずつ、沖縄県総合福祉センター内ボランティアセンターに50部配ってきました。希望の方は、ボランティアセンターでお受け取り下さい。


子どもの貧困対策法の骨子です。
子どもの貧困率やひとり親世帯等の貧困率を3年ごとに調査し、公表することや高校、大学の進学率や中退率、小中学生、高校生の不登校率などを毎年調査・公表することなどにより、子どもの貧困の状況を把握する。また、国や都道府県が子どもの貧困対策計画を策定し支援策を検討することなどが定められています。